2012/08/11

『素敵なウエディングプランナー』〜幸せの香り〜


最近、めっぽう忙しく、まさに馬車馬のように働いております。

繋のみんな、ブログに書くっていったのに書けてなくてすんません。

スイスに行ければ心が休まると信じて13日まで、とりあえず頑張る。。。


スイスから帰ってきたら、すぐ舞台の本番。
なんつー無茶なスケジュールなんでしょうか。

ロンドンオープンの日には舞台の上に立っております。


まぁ、今回は役者の登竜門と呼ばれる博品館劇場での舞台なのでいろいろ悩みましてこういうスケジュールになりました。

しかし、制作部としての業務もこなし、太陽電池の研究もし、バイクポロもするってのは、体力がいくらあっても時間が全然足りません。

気を抜くと倒れそうです。


あぁ・・・夏目ナナさんに癒されてきます!!

遠方の方もおヒマでしたら是非観に来てください!

男性諸君は絶対観るべきです!



2012/05/17

Sosou!

遂にやっちまいました。

事の発端はポロトークをしようということになり、少人数でサイゼリアに向かったことにあります。

話が弾み、赤ワインがすすみます。
あっという間に、一瓶を空けてしまいました。
もちろんそれでは満足できない人達ばかりでしたので、デキャンタをオーダーしました。
それが二、三度続き、もう満足となった時、それは来ました。


帰る間際のお手洗いは僕にとって習慣になっていて、この日ももれなくそのような流れになりました。
所定の位置につき、スタンバイすると満足感が胃の奥から込み上げてきます。

しかし、我慢できる程度だったので、そこは踏ん張ります。


「あ〜今日もよく飲んだなぁ〜。」


と思いながら、排水を始めます。
6割ほど終わった頃、クラリと来ます。


「うわぁ、フラフラやわ〜よう飲んだなぁ〜。」


しかし、その揺れが治まりません。


「あれ、あれあれ?うわ、倒れそうや!今倒れたらヤバいで!」


そう、まだ最中だったため、この状態で倒れることは絶対に避けねばならぬと、僕の理性が排水をできるだけ早く終わらせようとしました。

排水完了とともに、迅速かつ丁寧に蛇口をしまい込みます。

その瞬間、壁に手をつきもたれかかりますが、ふと過去の記憶がよぎりました。


「壁に手をついて支えただけじゃ、絶対倒れる。前々回はそれでぶっ倒れて頭打ったんや!」


そう前々回は、銭湯で湯から上がり脱衣所に向かう途中、意識がぶっ飛びました。
クラリときた瞬間、壁に手をつき支えていたのですが、健闘むなしく頭をパチンコのようにどこかに3回ぶつける音と振動がして、ようやく目が覚めました。

そんなことがあったものですから、今回は四つん這いになろうと思いました。


毎日掃除されている床ですが、毎日使われている床でもあり、少々ためらいましたが、状況的にいわゆるビンチだったので、そこは我慢しようと思い、しゃがもうとした瞬間、クラリが波のように襲ってきました。

倒れる方向も予期せぬ方向だったので、耐えれたのか耐えれなかったのかわかりませんでした。
しかし、両膝を強打。
今回、目の前は真っ暗にはなりませんでしたが、何も考えれない状態で、今何をしているかも把握できていないのに意識がある、そんな感じです。

ホントはとてもしんどくて横になりたかったのですが、それだけはいけないと思い必死で耐えました。

ここで横になったら後世まで語り継がれると思い、身体にチカラを入れます。

しかし、健闘虚しく、もうひとりの自分が妥協案を出してきました。


「ケツならいいんじゃないかい?」

「そうやなぁ、床が濡れてなければケツだけ。。。アリやなぁ。」


と、欲望に弱い奴が出てきました。
その間、約3秒だったと思われます。

濡れているかどうかもしっかり認識できないまま、「ここ濡れてなさそう」と、ケツをつき座り込みました。


少し回復すると、今の状況を少しでも変えようと考えた結果、便座に座ることを決意します。

その立ち上がりから、数歩の移動で右足がおかしくなっていることに気づくのですが、その時はまだ意識が朦朧としているうえ、お酒も入っていましたので足への心配は後回しになりました。

便座に座ると少し安心したのか、目をつぶりました。

いつもより、意識の戻りが遅いのは酒を飲んでいるからなのか、など思いながら、回復に努めます。

そうこうするうちにリキさんからお呼びがかかります。
なかなか戻ってこない酔っぱらいを呼びに来てくれました。


『アーサー大丈夫〜?他の人トイレ待ってるよ〜!』


くぅ〜そっちか〜、と思いつつ「大丈夫っす!すぐ出ます!」と返答。

助けてリキさん!と言いたかったのですが、そこは僕も男です。

何度もお酒の件で迷惑をかけられないと思い、自分で何とかしようと思いました。


しかし、便座に座ってからというもの一向に回復する気配がありません。
ずーっと、ダルいままで、このままここにいても時が過ぎていくだけで、挙げ句の果てには汗をかき始めました。
つつつっーーーと、暑くもないのに汗が上から下に流れます。
いよいよヤバいんかと思った瞬間、また、リキさんからコールが入ります。


『アーサーホント大丈夫?』


声色も集中力の高まった感じで、トーンも高めです。

僕は、「ひーーっ!ヤベぇまた怒られる」と思い、「途中で倒れるかもしれへんけど、とりあえずここを出よう、後はなるようになるやろ」と決意し、僕のろう城がトイレだったということを他の人にアピールするために水を流しました。

こんな非常事態ですら、周りの目をちょっと気にする器の小ささは、意識が薄れてもなお健在です。

最短距離でドアに向かい、転けないようにしっかりと地面を噛み締めて、歩きました。
おそらく、周りから見たらフラフラだったと思いますが。

席に着くと、直ぐさま横になりました。


「みず・く・だ・さ・い・・・・バタっ」


アツコ選手が水を持ってきてくれました。


『アーサー顔真っ白だよ〜。』


と衝撃の事実が告げられます。
やはり、血が頭部から無くなっていたんだと思いました。


『指ツッコんでさぁ、出してきたらいいじゃん!』
と楽しそうな笑顔のアツコ選手。


「うん、うん、そうだね。(そういうことじゃないんだよ!)」


と、色々あった事をなかなか話せずに、回復待ちで退店とあいなりました。

リキさんには意識が飛んだことと足をひねったことを告げ、タクシーを呼んでもらいました。

いや、ホントにひとりだったらと思うと、ゾッとします。

介抱して頂き、ホントありがとうございました。
谷内家には感謝してもしきれないくらいの恩ができてしまいました。

この御恩は少しずつ返していこうと思います。

2012/05/11

バーボン姉さん

今回の合宿では驚いたことがたくさんありました。

その1つにレキシントン帰りのアツコ選手の成長っぷりがあります。


やはり、海外でもまれて来たのでしょう。
すべての動きが早くなっています。


ボールコントロールにおけるスピードと精度の関係は夫婦の関係のそれに似ています。
どっちかが特化していてもバランスは崩れ、結局はレベルの低い方に合わせることになります。


というよりも、スピードを上げた時に精度が追っつかないっていう場合がほとんどだと思います。

僕が見た限り、アツコ選手はスピードと精度がいっしょに仲良くレベルアップしていくタイプなんだろうなと思っていました。
しかし、このときは何だかスピード優先でプレイをしていたように感じました。
こぎ出しや切り替えも、アメリカに行く前と行った後じゃ全然違いますし、プレイにリズム感も出てきました。


男子のプレイはまだテンポがある分、リズム感がなくてもまぁ見てられますが、テンポも悪けりゃリズムも悪い、となればちょっと見ることもしんどくなってきます。
まるでバイオリンを弾けない人が弾いているかのような、歯痒い感覚で見てしまいます。


プレイを見ていると、話を聞かずとも楽しんできたんだなってのが伝わってきました。
そして、いろんなものを背負ってたからこその成長。

上手くなるために真剣にポロに向き合った、その結果だと思いました。
ダテに酒飲んでめんどくさくなるだけじゃありません。


そういえば、同じチームメイトだったノナも上手くなっていました。
やはり、彼女も切り替えがとっても早くなっていました。
というより彼女の場合、すべての判断が早くなっています。


プレイ途中で状況が変わり、別の動作にシフトしないといけない時に直ぐさまその行動に移るそれが、今までの数倍に跳ね上がっていました。
そうすると、周りからは迷いのないプレイに見えます。


Ladies Armyに行くことが決まり、ノナが鵠沼に練習に来たとき、彼女は自分の全てのプレイに迷い、全ての悔しさに涙していました。

さすがにこの時はあまりにひど過ぎて、僕も『ポロで女の武器を使うとはけしからん!』とはなりませんでした。

そんなノナが長野ではカッコよく見えるときがしばしばありました。

以前、クロウのことでも書きましたが、人の成長を垣間見るととてもうれしい気持ちになります。


自分より上手い人がいるというのは、たぶんまだ自分が上手くなる余地がかなり残されているということなのかもしれないと彼女たちを見て思いました。

しかし上手さだけなら、国内の男子諸君の方が彼女たちより上手かったはずで、それなら行く前にももっと能力を引き出されていたはずです。

でも、彼女たちは海外で能力を引き出された。


なんだか、うれしいような悲しいような。。。そんな複雑な感覚です。


残念ながら、アツコ選手は合宿二日目、ぐだぐだでした。
それもそのはず、バーボンをかなり飲み、僕に明け方近くまでポロについて語ってくれていたからです。
記憶もなくなったらしく、話した内容の大半を夢の中に置いてきたみたいです。


豪快さも海外で引き出されてきたみたいです。

2012/05/08

長野強化合宿


長野県は朝日村にて二泊三日の強化合宿をしてきました。

今回もメインどころは東京と大阪のポロメンツになってしまいました。
しかし、日帰りで鈴鹿と名古屋から。
一泊二日予定で長崎からの参加がありました。

全国のポロプレイヤーの皆様、東京と大阪が先に上手くなってしまいすみません。
もし、少しでも上手くなりたいと思う気持ちがあるのであれば、来年参加してみて下さい。(まだ、未定ですが。。。)
やりようによっては、格段に先に進めると思います。
是非!!!


合宿を振り返ってみると、昼も夜もとても濃密な時間が過ごせたように思います。

ポロをする以外に何もない山奥で、ポロをするためだけにそこに行く、そんなポロ好きにはたまらない合宿でした。

夜は夜で、修学旅行のような雰囲気。
お酒をたくさん飲んでめんどくさくなっても、夜更かしをして恋愛相談しても、先生に怒られない、そんなちょっと遅めな青春が朝日村にはありました。

そういうことを普通に楽しめることがどれだけ素晴らしいことか、改めて実感しました。


ただひとつ、合宿を計画した時に懸念していたことが起きました。

想定内だったのですが、僕はとても残念でした。

次回はそれを解決する方法をあらかじめ見つけておくか、排除しかありません。
計画をする者の一人として、他人に迷惑をかける行為を未然に防ぐのも必要だからです。


楽しむことや上手くなることを放棄するのであれば、合宿に行く意味はないと思います。


ギャグにならないめんどくささは、犬も食いません。

2012/05/01

二極の穴

ポロをする上で、練習時間の確保というのは並大抵の努力じゃなかなか得られません。

彼女がいる若い男子諸君にとっては悩みの種の1つではないでしょうか。 

この日もTHBPのやんちゃ丸は彼女と炎上中とのこと。
鵠沼でのShiokaze強化合宿が終わると消火活動の為にそそくさと家路に向かいました。

どうやら、この間の『なごやチャリフェス』の夜もイイことがあったみたいで、かたくなに口を閉ざしています。

いやぁ〜若いってすばらしい。
なんとも羨ましい限りです。


それはそうと、ゴールデンウィークの前半は湘南に通い、がっつりポロをしようということで、二日間の通い合宿を行いました。

もう恒例となってまいりました、近々の試合に出場するチームを鍛えるという流れ、今回は5月の終わりに開催されるShiokazeに焦点を合わせ、対戦相手やゲームを見ている者があーだこーだアドバイスを与えます。

Ladies Army で楽しんでいる連中をよそに、コチラはある意味苦行。 
試行錯誤の連続です。

それでも相手が上回っていたら、自分の中で上手くいってもそれはまだまだ改善の余地があるということです。 


チームに『穴』となる人がいた場合、いかにその穴を埋めるか、はたまた味方がその穴を埋めてやれるかがキモとなります。 

極論を言うと『穴』は『穴』、他の連中がポイントを稼ぐという考えもあります。 

しかし、ポロは3人で行う競技です。
きっと大事な場面でそのツケが回ってくるように思います。 

穴を埋める作業はたぶんとても単純作業でつまらないことかもしれません。
自分のできることとできないことを把握し、できないことや不得手なことを少しでも改善していかねばいけないからです。 

僕の経験では、『穴』は練習量やレベルの差があるほどできやすいのではないかと思います。

なので、一人だけレベルが高くてもそれは『穴』となりうるのではないかと思います。 

レベルの低い者二人がヘルプについたりすることが少ないということから、少しでもミスをすれば直ぐさま得点される可能性が浮上してきます。

また、相手の誘いにホイホイついていこうもんなら、それも得点される可能性が高くなります。


この『二極の穴』をどれだけ味方が埋め合うかが勝負の分かれ目になります。 


なかなか背中を任せられるプレイヤーはいません。

そりゃそうです、みんな誰しも、自分以上のプレイを求めがちだからです。 

ゴールデンウィーク後半は長野合宿です。 

Ladies Armyからアツコ選手も帰ってきますし、世界のレベルに触れた者のイケイケの感じを分けて頂こうじゃありませんか。
彼女からのアドバイスが今一番アツいかもしれません。

2012/04/23

楽しむ努力。

ダテ氏が主催する名古屋のゆる〜いポロの大会「なごやチャリフェス」にヤタガラスで参戦してきました。


他にも東京と大阪からは、チームLadies Army、キャットパウダー(リキ、クロウ、エンゾー)が参戦。

東京と大阪の間に位置する名古屋は地理的にナイスなポジションにあり、経済的にも気軽に遠征に行ける感じがします。


やはり、「継続は力なり」という言葉がポロにもあてはまります。


前回、「なごやチャリフェス」におじゃまさせてもらいポロをした時よりも鈴鹿や名古屋のプレイヤーのレベルがあがっていました。
このまま、順調にレベルをゆる〜く上げていって欲しいと思いました。


ポロの場合、ちょっとやってすぐ上手くなるっていう天才はなかなかいない気がします。
だから、継続して練習する必要があります。

そして練習することのモチベーションが楽しむということです。


楽しみのポイントは人によって千差万別です。

勝つことにやりがいを感じる人もいれば、スペシャルなプレイができたことに楽しみを覚える人もいます。
また、ポロが社交場になっていて、人とコミュニケーションをとることに楽しみを感じる人もいます。

そして、楽しむポイントは徐々に変わっていくのではないか、と思います。


ポロが他のチャリンコアクティビティと大きく違う点は、負けるととっても悔しい点にあります。
少なからず、練習をしているわけですから、負けた時に今までの練習が否定されたような、そんな気分になります。

ロードレースやシクロクロス等は自分との戦いがメインで、その疲労度からやりきった感や満足感を得られますが、ポロでは亀甲している試合以外、それらは得られません。

相手とのレベルがひらいていれば、ただただ無力感を感じます。
ボールすら触らせてもらえない状況でやりきった感は絞り出しても出てきません。

しかし、その代わりに悔しさという苦い感情を得ることができます。


好き好んでそんな味は、味わいたくない人がほとんどだと思いますが、もし味わってしまったのなら、それは楽しむポイントが変わってきたという兆しだと思います。


何かを変えなければ次の結果も同じようなことになり、辛酸を舐めることになりかねませんから、練習をもっとがんばったり、考えるポイントを掘り下げてみたり、いろいろするわけです。


その上で、もう一度対戦すると何かが変わっているはずです。


自分が成長しているという実感はなかなかわかりにくいものですが、その成長を感じてしまったらポロはやめられなくなるでしょう。



要は楽しむポイントを増やすと、継続してポロも楽しくできますし、上手くなるということです。


10分間という短いゲームの中に、沢山の感情が渦巻いているのも、他のチャリンコアクティビティにない楽しみだと思います。

2012/04/11

秋田のタイサクどん

秋田県出身のポロプレイヤー元気くんの結婚式が4月7日に執り行われました。

東京ポロメンツも二次会に賛同し、仲間の幸せを祝福しました。


その二次会に合わせ秋田からタイサクさんも上京。
ちゃっかりポロチャリも持参で、いっしょにポロ。

そして、もう恒例となりました、ゲストが来た時はもてなしも兼ねて湘南です。
東京からちょっと離れますが、時間をかけて行くだけの価値はあります。

驚いたのはタイサクさんのチャリがミルウォーキーになってたこと。
最近?全国各地でみんなポロチャリを組む流れがおきてます。

彼も例に漏れず、身をもって東北のポロを牽引している様が伺えました。
実際、海外のポロ界で何がおきているかってのは現物を仕入れないとわからないこともあります。

先陣を切ってポロに夢中になる秋田のおっさんはとても魅力的です。

そして、自転車を変えたことでプレイにも切れが出てきたんじゃないかと感じました。


先月、秋田のゴリラが上京したときに、「とっとと上手くなってタイサクさんを越えろよ、キミの方が若いんだからさ。それに、フィジカルもあるし。」とケツをたたいたのですが、タイサクさんのプレイを見たら、ゴリラじゃ抜けないって思ってしまいました。

ポジショニングだったり、パスを出すタイミングだったり、もろもろ前回より格段に上達してます。


ポロの上手い下手に年齢は関係あったりなかったりします。
あんまり、若くてもプレイを考えてやってない気がしますし、老いてくると眼や身体にハンデが出てきます。
若いプレイヤーが考えてするか、老いたプレイヤーが身体を若く保つか、それが分かれ目です。


盛岡では50mプールをポロ専用コートにリユース中らしく、これができると東北が盛り上がる予感がビリビリします。

近いうちに、そんな奥の細道コートに東京メンツで遠征したいなぁと黄昏れながら、この日は湘南を後にしました。

2012/04/06

Behind you

世界選手権から帰ってきて、Tokyoでは『behind you!』という言葉が一世風靡しました。

意味は、「テメェの後ろにいるからボールよこせ!」みたいなニュアンスです。

何故、流行ったのか僕にはわかりません。


おそらく、日本人の耳にはあの英語響きが心地よかったのでしょう。


他にも『center』や『opposite』、『cross』などいろいろあったと思いますが、最終的に勝ち残ったのは『behind』です。


ピックアップゲームで外国人とポロをするのに言葉はほとんどいりません。
トーナメントになったりすると話は別になると思いますが。。。


それは、音楽や芸術とともにスポーツも国境を軽く越えてくるからです。


言葉が通じない分、相手の動きやプレイを見てそれに合わせたり、合わせられたり、逆に得るものが多いかもしれません。

それに、ボールが欲しい時やパスを出したい時、名前を呼べばいいんだと思います。
僕の場合、問題はプレイに集中しすぎて名前を忘れてしまうということ。
ホントに覚えなきゃいけない時は、ゲーム中でもブツブツ独り言のようにチームメイトの名前を口で覚えようとします。


また、ピックアップをいっしょにすると、彼らはコチラがどれくらいポロができるのか見定めてきます。
相手チームへのアンテナのはり方と同じくらいの比率で、コチラを洞察し始めます。
僕が、自意識過剰だったのかもしれませんが、結構緊張しました。


敵陣に入る前、自陣でパスを出し、トラップ、ボールの捌き、ドリブル、ボールのタッチなど、一挙手一投足を見てコチラのレベルを測っているように思います。
僕も見た事のないプレイヤーを見る時には、まずはボールの扱い方を凝視します。


過去、一番ビックリしたのは、レキップのマニュのボールさばきです。
バンクーバーの夜、ピックアップも宴もたけなわ彼が、一人で自主練的な事をしているのを見ました。

「マニュえらいなぁー。こんなときでも自主練かー。あれ、アレ?あれあれ・・・すごい!なんやあれ!?あんなんどうやってするんや?」

とても柔らかいボールへのタッチ。
見た事のないボールのさばき方。
普通にやってるようで、普通じゃない。
彼のゲームでは見る事のできない、彼の奥深さ。(ゲームも充分奥深いですが。。。)

その時、これを見るために僕はバンクーバーに来たのかもしれない、と直感しました。
そしてそのプレイに黄昏てしまいました。

しかし、それと同時に、不安も生まれました。
いったいどれくらい練習すれば、あんな境地にいけるだろうかと。
もしかしたら、一生行けないかもしれない。
まだその上に別の境地があるかもしれないのに。。。


どこぞの誰かは、シアトルでマニュと宿が同じにもかかわらず、Tシャツ交換でまごついてしまい、結局Tシャツを交換をしてもらえませんでした。

まるで、先輩の卒業式で制服の第2ボタンをもらい損ねた女子生徒のように、ミッション失敗を成功のように語ります。


残念なことにマニュというプレイヤーの感じ方は人によって違います。

2012/04/02

偶然と必然。

僕は、世の中の事はほとんどが必然だと思っています。


バイクポロもその必然の渦の中で理が成り立っているのではないかと思います。

例えば、ボールがイレギュラーバウンドだったとしても、小石か何かがあり、その時のボールの急速でそこに転がれば、必然的に跳ねる、といった具合です。

偶然に見えるだけで、それは起こるべくして起こった事柄なんだと、いつぞやから考えるようになりました。

やはりそれは、ミスをした時にそう考えることが多いように思います。



僕は『雷神』というチームでクロウとリキさんと一緒にプレイをしていました。

当所の予定では、クロウにパスを集め、シュートを打たせるスタイルでいこうと思っていました。
しかし、それが安易な考えでした。

お台場でやった「バイクポロの日本選手権」の時に打った目の覚めるようなクロウのダイレクトシュート。
左サイドからの僕のパスをクロウくんが自分の又を通し、ダイレクトで打ったあの強烈なシュートは今でも鮮明に覚えています。

しかし、あれは夢だったのかと本気で思うくらい、同じようなシュートは出てきません。


今思ってもあの頃のレベルであのシュートが打てるなんて、信じがたいです。
しかし、そこに偶然はなく必然だったのだと、自分に言い聞かせます。

そう思ったのもつかの間、レギュラーのシュートですらもスカの確率の方が高いんじゃないかと思う程、彼はスカッシュの虜になっていました。
そして、たちが悪いことにそのスカからの失点が多く、挙げ句の果てにはそのスカも見越した動きをせざるをえなくなりました。


これはヤバいと思った僕は、そのスカを減らすため原因を探りました。
サドルが高いとか、ボールを打つその時までボールを見るとか、いろいろアイデアは出てきて彼も渋々試していたのですが、なんだが根本的な解決が必要なのかもしれないと、思いました。


おそらく一番の原因は、不得意なポイント(ボールにマレットを当てづらいところ)で難しいと思われるダイレクトを打つからだと思います。

実際、正面や真横からのボールに対して、ダイレクトで合わせるのは、自分に対して斜めに来たボールに合わせるよりも難しいんだと思います。
それは、マレットが振り降りるであろう場所をボールは最短距離で通過するからです。
彼は、そういうボールに対して反射的に打ってしまう癖がありました。
猫とマタタビの関係に似ているかもしれません。
スッと出すとニャーってな具合に。


とても打ちやすい魅力的なボールに見えたのでしょう。
3枚目にいてスカをすると、相手の大きなチャンスになってしまうというときでも、迷わず打ちにいきます。
その思い切りの良さが彼のいいところなのですが、裏目に出てしまうとすぐ失点に繋がるので、トラップの判断もあるということも彼に伝え、状況を判断するか、ちゃんと当てるように言いました。


ですが、「ちゃんと当てろ」と言っただけで当たるようになったら、コーチなんていりません。
ただ、僕は彼になんでスカが多いのか考えて欲しかったんです。
おそらく、その理由を自分で探していったほうが、早く解決するんじゃないかと思ったからです。


スカをするにもスカをするだけの理由があります。
スカこそ偶然ではなく必然であって、何かしらの理由があると考えます。
精神的な理由なのか物理的な理由なのかを探して、打つためにはどうするかを探っていかねばなりません。

僕の場合、練習量が落ちてくるとミスが多くなり、ダイレクトも当たらなくなってきます。
おそらく、それは体を使っていなかった分、タイミングなり、スイングのスピードが遅くなることに起因します。
ちょっと疲れてるくらいの方が、調子良く当たったりするんです。
忘れやすく覚えにくい体を持った定めでしょう。
練習に時間を割かねば、維持するどころか、すぐ後退してしまう。
なんとも厄介です。


ところで、最近のクロウ選手ですが、何だか、うまくなってるように思います。
スカも以前より減りましたし、こぼれてしまったボールを自分でケアしてプラスにしています。
ミスを敵が来るまでに自分で処理できれば、ミスではなくなった気がします。

それがクロウの場合、フェイントみたいになり奇妙奇天烈な動きになるんです。
とっさの事とはいえ、常人には真似できません。
ダイレクトでのパスもちょこちょこ来ますし、やりやすくなったなぁと感じます。

クロウもチームメイトの前にポロをやり始めた時期が同じという仲間でもあります。
そんな昔からいっしょにやっているメンバーがうまくなるのを垣間見ると、とても嬉しく思います。
彼にはもっと先があるんじゃないか、その先を見てみたいって思ってしまいます。

ある意味、僕とは全く違うプレイヤーなので、僕の言っている事がそっくりそのままあてはまるとは考えにくいのですが、それでも、基礎的な部分や、ある種のアイデアなどは提示していこうと思っています。


合宿が楽しみです。

2012/03/27

『その男パサーにつき』

パサー。。。それはパスを出す人のことです。

僕は昔、パスにハマってた時期がありました。
シュートを決めることよりも、どれだけ美しいラインを描いたパスが出せるかが重要でした。

しかし、いつぞやから点を取ることに重きを置かなければいけなくなり、今に至っております。


前にも言いましたが、シュートはバリエーションが多いと楽しくなります。
そのバリエーションというのは、相手ゴールに対しての自転車の向きやその時のボールの位置、そして想像力で決まります。


まぁ、そんなたいそうなことを言っているようにも聞こえますが、ようは打ち方のヒットポイントが多けりゃいいわけです。

自分を中心にして360度どこからでも打てるのが理想ですが、死角や関節の限界があり、全てというわけにはいきません。

前にも言いましたが、ボールを自分の打ちやすいところに持っていったり、体を動かしたりするのには時間が必要になってきます。
だから相手が体勢を立て直す前に打ってしまおうというわけです。


そして、マンボはこの打ち方指定のパスを出してくるんです。


「キミはこのパスをダイレクトで打てるかな」的な挑戦的なパスです。
だからといって決して早すぎず遅すぎず打ちやすいパスが出てきます。

「そのパスなら、この打ち方やろ」とこちらもシュートをします。

それが分かりづらければわかりづらいほど、決めたときの快感はハンパありません。


「あいつならここ出すんちゃうか」と思ってそれに合わせてゴール裏を回っていけば、そのタイミングでちゃんとパスが出てくる。


そこに、トラップやキープの選択肢はなく、ダイレクトでのシュート指定のパスです。


そういう感じ合うパスに日頃飢えてる僕としては、マンボからのパスが一番の癒しになったりするときがあります。
ポロ冥利に尽きるとはこのことです。
「大阪の連中はいつもこんなパスをもろてんのかいな」と少し嫉妬しながらも、いつもみなポロで感慨にふけりながらポロをします。


彼のパスは攻めるパスだと感じるときがあります。
特にゴール前は、サッカーのセンタリングみたいに彼のパスの先にはシュートが見えます。
パスをもらっても一人かわさないといけない、とか方向を変えないといけないとかではなく、ただマレットをヒットで当てて角度を変えるくらいでゴールになるようなそんなシンプルでスマートなパスが来るんです。


最近、東京ではダイレクトでシュートを打つ回数が全体的に減ってきた感があります。
ダイレクトシュート反面教師的プレイヤーのクロウ君を見習ってみんな慎重に事を進めるようになっているからかもしれません。


しかし、ダイレクトやトラップ直後で打った時がいい場合があるのも事実。
問題はそこを判断してしているかということです。
コースがないから今はシュートを打たない、ダイレクトで打てばシュートコースにはゴーリーしかいないから、真ん中狙えば確立高し。
などの判断ができるかです。

ダイレクトシュートといっても振り抜くだけがシュートではなく、バントみたいに当てるのでもコースがしっかりしていればちゃんと入ります。

そういえば、外国人とポロをしたときも、こんな挑戦的で攻撃の1つと感じるパスをもらってました。
試されているような、自分の可能性を広げてくれる、そんなパスでした。


嗚呼、もっとうまくなりたい。。。

2012/03/24

八咫烏(ヤタガラス)

先日の20日、マンボが大阪からポロをしに鵠沼に来てくれました。


今年の8月にスイスのジュネーヴで開催されるバイクポロの世界選手権に向けて、チーム練習です。
まだ、確定ではありませんが、このチームの可能性もあるということで、とりあえず練習を一緒にするのが目的でした。


去年のシアトルでの世界選手権の翌週、アフターイベントがカナダのバンクーバーで開催されました。
その時に組んだチームが『ヤタガラス』というチームで、僕とトミーとマンボでした。

国内の大会では、一度も組んだことがなく、むしろみんな別々のチームだったので、逆にリラックスしてできたように思います。


昨日の敵は今日の友。


一致団結し、日本人としてアイデンティティを外国人にぶつけてやりました。


その時わかったのは外国人の「どこぞのアジアの国か知らんが、バイクポロ発展途上国だろ?」みたいな感じで、僕らをナメているということ。
僕らは世界戦も経験していましたし(マンボはバンクーバーから合流)、どんな相手だろうと気を引き締めていました。


そんな、極東の島国のポロチームに得点されたりすると、イライラは必至だったのでしょう。

メスマンはキレる、シェリーちゃんはレフェリーに抗議する、バタバタしながら勝ち進んでいきました。
驚いたのは、シアトルの連中が僕らを応援してくれていたということ。
メスマンもシェリーのチームもシアトルなのにです。

そして、デザインも彼らに響いたのか、チームTシャツの交換をみんな迫ってきます。
マンボが作ってくれたヤタガラスTシャツは3枚あったのですが、すべて交換とあいなりました。



そんな中で迎えたガーディアンズ戦。
彼らもまた僕らをナメ切っています。
それもそのはず、彼らは2011世界選手権3位になったチームです。
その時バンクーバーにいたほとんどのチームが彼らの下に位置するのです。

緊張とやってやるぞっていう気持ちが入り交じり、言葉で説明しがたい境地に入っていました。

案の定、攻められ続けました。
彼らは、プレスをかけているトミーやマンボの一瞬の隙をつき、シュートを打ってきます。
それがホントに一瞬なものですから、技術の高さにビビリまくっていました。
それでもチャンスはやってくるもので、ゴーリーをしていた僕に速攻のチャンスが舞い込みます。
数少ないチャンスをモノにできるかどうか自分との戦いでした。


「自分に勝たへんと点は取れへん。いつものシュートアルファやったらアカン。何かええもんはないんかオレ。。。」


一目散にゴールに向かう中で、自分の中の引き出しを探しましたが、いいのがありません。
目の前のゴールにセバスチャンが待ち構えています。


「ヤベぇ、もうゴールや。やっぱアルファか。。。」


そう思った直後、体が勝手に動いていました。
神懸かりな一瞬でした。

いつものアルファにひと手間加えて揺さぶりをかけていたんです。

2度目の速攻も同じような感じで決まりました。


しかし健闘むなしく、結果は3−2で負けました。
あと一歩でサドンデスに持ち込めたのに、なんとも悔しい一戦でした。
しかし、この一戦で得たものは計り知れません。
これがまた負けた試合なのにとても晴々していたんです。
こんな感覚初めてです。


それは、3人がもっとうまくなって、チームでも練習してあーだこーだ言って、やったら世界選手権でどうなるかわからないという希望がわいたからかもしれません。
もっと、上に行けるという感覚はなかなか得れるものではありませんが、なんだかこの時ばかりはそう思うのが必然であるかのごとく、それに酔いしれていました。

結局、マンボのことを書こうと思ったのに自分のことになってしまいました。
なので、次回はちゃんと彼のことを書こうと思います。

彼のパスについてです。

2012/03/23

成長の心得1

世の中にはいいわけのすこぶるうまい輩がいます。


一世を風靡した『あー言えばジョウユウ』的な人たちです。


ポロをするにあたり、いいわけをすると建設的な話ができません。
その時点で話は終わってしまうからです。

反論や違う考え方の提示などは、おおいに結構なことだと思います。
その人のプレイに対する考え方を知る上で重要になってきますし、コミュニケーションの1つだと思います。

ただ、それが自分へのいいわけだったり、相手への批判だったりすると、とても往生します。



人は、自分の心やプライドを守るために幾重にもプロテクトをかけています。
自我が崩壊することを恐れ、失敗を失敗でなくすために自分に暗示をかけます。
失点されたことを他人の責任にしたり、簡単に物のせいにしたり、ありとあらゆる言葉で免れようとします。

ちゃんと本質を見ていて、客観的に考えても妥当な判断であれば問題ないのですが、それが偏ったものになってしまうと、もう手が付けられません。
前回のお話でも書いたように成長するためには、自分のできないことを知らないといけないのですが、それにプロテクトがかかってしまい、「状況がよければできた」とか「今日は調子が悪い」など、おそらくとても自然にいいわけを考えているのではないかと思います。


傷つきたくない王子様やお姫様はもっぱらこの方法で心の守備力を上げています。


『失敗は成功のもと』とよく言いますが、それは失敗を失敗とちゃんと認めているからこそ、成功を導き出せるのだと思います。



僕は可能性の1つとして、人の失敗も自分のせいではないか、と自分を追い込んでみた時期があります。
とってもネガティヴな考え方ですが、自分の可能性を広げてくれました。
自分がパスを出しても相手が取れないのは出した場所やタイミングが悪かったとか、味方がパスを出さないのは自分の位置が悪いから出さないんじゃないか、とかいろいろ考えていました。

全ては自分の責任という戒めを課せると、見える世界が変わってきます。


そして、それを解決するために、何が必要になってくるのかという具合に発展していきます。


人にあーだこーだ言うのにはとってもエネルギーを使います。
聞く方も理解しようとエネルギーを使います。


おそらく、そのエネルギーは使えば使っただけ、自分の何かしらの肥やしになるのではないかと思っています。

今回はちょっと重い話ですみません。

2012/03/20

めんどくさいランキング

めんどくさいランキングとは、お酒を飲むとめんどくさくなってしまう方のランキングです。

先日、谷内夫妻と夕食を御一緒させていただきました。
丁度、ポロの帰りということで、話題はもっぱらポロ。

近々、アメリカでLadies Armyという女性だけのポロの大会に無謀にも参加するアツコ選手。

どうやら、チームのまとめ役としてとても不安に駆られているご様子でした。


しかし、無謀なのは多いに結構なことだと思います。


僕も、単身ヨーロッパにポロをしに行っています。
旅行期間も3ヶ月だったため、不安の連続でした。
海外のポロプレイヤーなんて誰も知りません。
Facebookをたどったり、ローカルの大会で知り合った奴の街にポロしに行ったり、たまに観光したり。

しかし、僕の人生にとって、とっても濃い3ヶ月間でした。

ここでちょっと学んだことは、不安とのつき合い方です。
解消できるレベルの不安なら、ささっと解決してオサラバです。
しかし、難題な不安の場合、ほとんど考えても結果は変わらないことの方がほとんどです。
だったら、別のことにシフトするか、ドンと構えて覚悟を決めるしかありません。

別にポロの試合で勝とうが負けようが、死にはしないのです。


あと、できうる限りの方法で不安の要因を消しにかかります。


僕の場合、ヨーロッパから帰国してから世界戦までの間、不安でたまりませんでした。

行く前と、帰ってからでは、見えるものが変わっていたからです。

僕がヨーロッパに行っている間、東京のポロメンツもポロをやってたはずなのにこれは何だ!と思いました。
3ヶ月という期間が長いか短いかは個人の感じ方だと思いますが、少なからずヨーロッパの目に慣れていたんだと思います。
まるで子供達がポロをしているような、とても未熟なポロに感じました。

そのような事があったものですから、意気揚々と世界の舞台に乗り込んでも何もできずに終わると核心していました。
そして、あろうことかヨーロッパのうまいプレイヤーの話をしても、あまり危機感も伝わらず、挙げ句の果てにはヨーロッパかぶれのレッテルを貼られてしまいました。


しかし、チームメイトには、きっちり話しとかないと後で後悔すると思ったので、自分が得てきた感覚を交えながら、勝つために今何をするかと言うのを順を追って説明をしました。
それが、去年のちょうど今くらいの時期だったと思います。

駒沢公園でのポロの帰りに、久保田という居酒屋で彼らにメモを取らせたのを今でも覚えています。
その時の内容は全て基礎的なことです。
別に特別なシュートを身につけろ、とかではなく、シャッフルだったりトラップだったり、弱点となりうるポイントと改善点を箇条書きにしました。

一年経った今、ようやくちょっと変わってきたかな、と思います。
未だに相変わらずのミスはよく見かけますが、それでも一年前に比べたら。。。
あの時、思い切って言って良かったと最近思います。


戦術ややりたいプレイがいくらあろうとも、基礎的な事ができなければ、それが実現しません。

問題はチームメイトがそれを知っているかどうかということ。

僕は、酒のチカラをかりてチームメイトに怒った事があります。


「君たちにパスを出しても敵に潰されて返ってこーへんし、シュート打ってもコースないのに打つし、もうパス出しません!」


この件により、僕のめんどくさいランキングは跳ね上がり、とうとう今では上位の方まできてしまっているのではないかと思います。


しかし、そのような状況の中でも勝たないといけないのは勝負事の定めです。
自分で点をもぎ取る方法も同時に練習しました。
ヨーロッパでのポロや陸上をしてたことでの一匹狼的な資質も影響したのでしょう、そんなに違和感なく練習できました。


成長への第一歩として、今自分に何ができて何ができないのかをはっきりしなければいけません。
これはどんな世界でも定石とされる方法でして、どれくらいできないかを自覚する必要があるのです。
それができれば、あとは昇るだけですので、それを克服するためにトレーニングや練習をどうしたらいいかという具合になります。



そして、日本の女子に欠けているものは各々違いますが、圧倒的に練習量だと思います。
肉体的や技術的に離れている男子諸君とポロをしていると、ゲーム中はどうしてもボールを触る時間が少なくなります。
それをどこかで補填しなければ、上達は望めません。

遺伝子や脳の構造上、男性優位や女性優位があるのは仕方ありません。
しかし、それでも他の競技みたいにハエヌキ的な存在のプレイヤーが出てくるはずなんです。
こうも出てこないってことは、思い込みや固定観念に捕われているってのが大きいと思います。

ヨーロッパで見た女性のポロプレイヤーは、妖艶さや可愛さを残しつつもやっているプレイは男顔負けの荒々しくパワフルなものでした。

コートの端で見ている者にもその気迫や集中力は伝わってきます。
ポロをしている最中は、男性とか女性とかそういったものは関係なく、人間としてポロをしている様がなんとも清々しく、とてもポロに対して真摯に向き合っていると思いました。


おそらく固定観念が植え付けられる前の子供たちも、性別関係なく物事に向き合います。
おそとで泥だらけになりながら遊ぶ様に同じものを見ることができるんじゃないでしょうか。
とても真剣に遊んでいます。


大人になるにつれて失ってしまった屈託のない向き合い方をどうか思い出してほしいです。
残念ながら、ポロで乙女を装ったところで誰も見向きもしません。
男性諸君が求めているものは、ポロのうまい女性なのですから。。。(一部男性を除く)

2012/03/17

憶測による脳の話。

言わずと知れた司令塔であります。


体への指示はここから発せられ、それにより体が動くこととなります。
たまに自律神経が出しゃばってきて情緒不安定になったりしますが、基本は脳が体を仕切っています。


体の機能は、脳のそれぞれの分野に別れてお世話になっており、そして、物事も別れてお世話になっています。

例えば、オセロをする時に使う脳の場所と将棋で使う脳の場所は違い、違う引き出しの中で管理されています。


なのでポロをするにあたり、ポロで使う脳を育てねばなりません。

感覚でプレイする人も、理詰めでポロをする人も、脳を育てる事からは逃げられません。


では、どのように脳を育てるのでしょうか。


それは、考えることを続けることです。


考えて悩む事が脳の神経細胞を成長させます。
頭の回転が速い人は、脳の神経細胞シナプスが縦横無尽に張り巡らされています。
脳の神経回路が色々な分野の情報をつなぎ、各分野に広く早くアクセスできます。
ゆえに頭の回転が早いとなるのです。


ポロにおいては、ポジショニングやその時の判断、想像力、右から抜くか左から抜くか、など、脳を使う場面というのはとても沢山あります。

そういうのを癖や習慣でごまかして、あまり考えずにやっていると、脳が成長しません。



例えば、いつもゴール前でどうするか困ってしまう、とか迷ってしまうなどは、典型であり、どのようにその状況を打開していくかを考えていないと言えるでしょう。

そのスピード、タイミング、角度、相手の位置、ボールのタッチする方向、いつもと同じようにやって相手を抜けないのなら、何かが足りないか、間違っているかです。


その原因を探して変えていくことが、ポロにおける考えるということなんだと思います。



また、早い展開を望むなら、脳の処理速度もあげないといけません。
それは、判断のスピードを上げるということです。
迷っているヒマはないに等しく、その状況における数ある選択肢の中から1つを選ばないといけません。
優柔不断な僕はとっても苦労しています。
手数が増えれば、敵も揺さぶれますが、自分も迷ってしまう。
何だか、本末転倒な気もします。。。


だから、判断を早くするために優先順位をつけました。


この話をすると長くなりそうなので次回にします。

2012/03/16

憶測による筋肉の話。

僕は中学生の頃、陸上部でした。
種目は長距離。

来る日も来る日も走り、血反吐を吐いていました。
おそらく、今のMっけはその時作られたものです。

持久系の筋肉はほぼ毎日使わないと衰えていってしまうという考えが横行し、試合後の月曜日は休養日となっていたのですが、40〜60分のユルめのjogが普通でした。
ユルめといっても60秒で200mのペースです。(5分で1kmということ)

皇居のにわかランナーでは、このペースだとかなりキツいと思います。


その甲斐あって、二年生の時、中学駅伝の全国大会に三重県代表で出場していました。

しかし、その頃は走る事にモチベーションや楽しみなどは全くなく、なんで俺走ってんのやろ?ってずっと思っていました。
生活指導も兼ねている、顧問の先生に陸上部を辞める事を言う勇気もなく、ただひたすらに練習に耐える日々。

ホント辛かったです。

しかし、1つ下の後輩の池上君はその後、箱根駅伝を走るまでになり、僕はその時アイツもMやな、と思いました。
というよりも、それなりの練習をしていたんだなと実感しました。



日本ポロ界で陸上経験者と言えば、ポジショニングがめっぽう弱いイメージがあります。
彼らは、体をとことんいじめ、鍛える事には長けていますが、プレイ中に考えようとしません。
今まで常に一匹狼だったことが、大きくのしかかります。

しかし、ポテンシャル的には大きなものを秘めていると思います。
特にフィールド競技や短距離系の競技者は瞬発系の筋肉をかなりいじめており、それが神が与えたもうた才能だったとしても、他の競技に流用できるものであると思います。
ただ、これは筋肉の質の問題であって、経験のない筋肉の動きに関してはゼロからのスタートとなります。

幾多のスポーツを経験しようとも、ポロをするのであればポロの筋肉を鍛えねばなりません。

やはり、ポロでは瞬発系の筋肉を多く使います。
しかし、途中で足がバテてスピードが出せなくなったりもします。
 
陸上競技に例えると、短距離寄りの中距離走的な感じに思えます。
持久力も瞬発力も両方必要になってきます。



そして、アウターとインナーの関係。
アウターは大きな力を出す時に使い、インナーは繊細な動きをする時に使われます。


これもポロには両方必要としますが、インナーを軽視する傾向にあり、それを意識しているものは周りから重宝されると思います。
僕の理想は、瞬発系のインナー系です。

早い動きをするけど、正確にさばけるマレット使いを追い求めています。
しかも、動きは柔らかくしなやか。


自分がどういう筋肉の質を兼ね備えているか、自分が理想とするプレイにはどんな筋肉が必要なのか、ちょっと考えてみるとプレイスタイルが変わるかもしれません。
もしくは、成長させようとする筋肉が変わるかもしれません。

大事なのは自分の体と会話することです。
トレーニングの全てはそこから始まります。

2012/03/06

欲ばりな方に贈る深夜の手紙。

世の中には、恋人が2人もいるけしからん奴が結構います。


ある夜、もっちゃんと二人で話しておりました。


「僕の統計によると、恋人がいる方が、隣の芝生が青く見えて、くっ付きやすいんです。」


僕は、なるほど!と思いましたが、同時に欲張りだなぁとも感じました。


ひと時でも魅かれた相手に向き合おうとは思わないのか、やっぱり人間は弱いです。

そんな人間が多いのが、この世の中なんだと思うと、人はやっぱり傲慢なのかもしれません。


その後、ポロをするモチベーションの話になりました。


「俺は、最初ポロがうまくなればモテると思って、そのためにがんばってん。そしたら、全然モテへんから、どうしたもんかなぁ、と思って、モチベーションの変更を迫られたんや。で、次は、若者に負けてたまるか、っていう課題を出したんや。俺もその頃、年上のほうやったから。それでもポロをしてるといろんな発見があって、それを見つけるのが楽しくなってん。世界はやっぱ広いでー。だから、もっちゃんもがんばろ。」

と、同年代のシングル同士励まし合い、大阪のコンパ事情をこっそり聞き出したりしていました。


「次、コンパあるとき大阪来るから!」



結局それか!もっちゃんもそう思っているでしょう。。。



ところ変わって、ポロのお話。


今、日本でポロがうまいヤツらは別にスペシャルじゃありません。

確かに、彼らは基礎的なモノの他に、何かを持っています。
自分の得意なプレーが武器になっていて、それがその人のプレイスタイルのようさえ感じます。

しかし、実は基礎的なことが周りの人よりある程度できるだけなんじゃないかなと思います。


トラップ、パス、周りを見る、ゴーリー、ドリブル、シュートetc...


基礎ができ始めると、ミスが明らかに減ります。
そうなると、自信もついてきます。

おそらく、そうなっただけで、プレイスタイルの印象はがらりと変わり、周りがうまくなったと感じ始めるでしょう。


うまいヤツは基礎ができるからこそうまい。


しかし、やっぱりスペシャルなプレイは蜜の味。
そんなプレイをできた日には爽快感抜群です。


うまいやつのプレイを盗め、という教え方があります。
それは、スペシャルなプレイを見ろということじゃありません。

全てを盗むということなんです。

うまいシュートを打つプレイヤーからは打ち方はもちろんのこと、そこまでのボールの運び、自転車とボールとの位置関係など、そこに至った過程が大切なんだと思います。


一見、隣の芝生が青く見えるのは仕方ありません。

自分に持っていないものをもっているわけですから。

しかし、その魅力的な青に隠れた部分が実は重要だったり、今の芝を大切にした方が良かったりするもんなんです。


欲ばりな方へ。。。

基礎は多分とっても重要です。
おそらく、終わりはないでしょう。


さぁ、今の時期、あなたはスペシャルなプレイと基礎、どっちをとりますか?

2012/03/03

③大阪と東京の練習場所による上達度合い。

大阪と東京というよりも、壁があるところでプレイしているか、壁がないところでプレイしているかの違いで、各種スキルに差がでてくるのではないかという推測です。


マンボがポロッと口にしていました。


「東京のヤツらはパスに追いつこうとするし、壁際で待たへんよね。俺らはあかんわー。壁あるから、それがとれへんくてもちょっと進んだらボールあるもん。」


なるほど、そういえばいつの頃かその違いは頭の片隅に追いやられていたように思います。

たしかに、東京ピーポーの練習場所には壁がありません。
昼間の駒沢公園なら2辺確保できますが、ゴール前の1辺は蛇腹みたくなっており、跳ね返りはボールが壁に当たるまでわかりません。



夜の駒沢公園に至っては、2辺が柵になっており、転がったボールはすんなり柵の向こう側に入ってしまいます。
何にせよ、壁がないところに転がって行ってしまうと、ゲームが途切れるという、最悪の事態になってしまい、いつの頃からか、ゲームを切らさないようにパスの出しても受けてもできるだけ頑張ってきました。


特に、震災以降、駒沢公園大階段のライトが消えて、柵のあるところでのポロを余儀なくされてからは、より濃くなってきました。
一旦、柵の中にボールが入ってしまうと、ゲームが切れるだけでなく、入れたヤツが柵を乗り越えてボールを取りに行かねばなりません。

女の子なんかは、それがめんどうらしく、たまに色気を使い、男子諸君にボールを取りに行かせています。
大人になるにつれ、そういった処世術的な黒いというか桃色というか、そんな技をおぼえていっています。
いやはや、早くプレイでも男連中を手玉にとってほしいものです。



話が脱線しましたが、兎に角、ボールを取りに行くのが嫌なら、意地でも柵の中に入れるな、ということです。
それに命をかけるかかけないかで、上達度合いは変わってくると思います。


自分がもっとスピードを出せたら、ボールは柵の中に入らなかったりとか、ブレーキングをギリギリまで粘るとか、自分の中の問題で解決できるものはしようとするのです。

逆にあきらかなパスミスは暗黙の了解で、パスの出してが取りに行くことになります。


これも、パスミスをしたんだ、という自分への戒めになり、パスミスが何とか味方に通り、結果オーライになるよりかは、いいことだと思います。




しかし、それをさっ引いても壁のあるコートですることは、スキルの順調な成長を促すと思わざるをえません。

東京と大阪、何が違うかってーと、シュート力が明らかに違います。
やはり、それだけばんばんシュートを練習の時から打っているからだと思います。
何の心配をするでもなく、心おきなく。

やはり、夜の駒公では、シュートは振りかぶることはしません。
思いっきり打って茂みに入った日には、避難ゴーゴー、時間もロス、何だか、テンションも維持するのが精一杯になります。

だから、強めのシュートでも心のどこかでリミットをおのおのかけている気がします。




学校の先生が言っていました。

「確かに、パーソナリティーを形成するにあたり、遺伝と同じくらい環境の影響は大きい。しかし、20歳を超えたら環境の責任にできない。」



東京と大阪、環境は違えど、毎度毎度、切磋琢磨という言葉が似合います。


30歳を超えて環境のせいにはしたくありません。

重いマレットと軽いマレット

やはり、地域が変わるとマレットへの考えも変わってきます。


大阪とみーのマレットをちょっと持たせてもらいました。

彼のマレットはとっても重く、ヘッドにフタもついています。
シャフトもアルミではなく鉄だそうです。

より強力なシュートを打つためなのでしょうが、どうにもこうにも重すぎます。
僕には扱えない、と直ぐさま感じました。



海外でプレイしたとき、彼と同等、またはそれ以上の強いシュートを打つ強者は沢山いました。

しかし彼らは、マレットの重さではなく、スイングのスピードで威力を高めているように感じました。

そして、『no power!』という言葉の意味。

日本人より遥かにパワーのあるプレイヤーの言葉です。



かたや、最近ちまたに出回っているmilkのマレット。

こちらは極軽です。


実際、どっちがいいかはわかりません。




各々のしたいプレーが分かれ目になると思いますが、何かを得るという事は何かを失う事だと思います。



ぼくは、バランスだと思います。


それは、マレットヘッドとシャフトのバランスもそうですが、ボールとの関係です。

重いマレットはその重さ故に、ボールがとても軽く感じるでしょう。
かたや、軽いマレットはボールというものの存在をひしひしとマレットで受け止めることになると思います。
重いボールを使うとなれば、それは重く手首にのしかかってきます。
もちろん、ヘッドとボールの硬度も関係してきます。(ex.カチカチのボールは軽く感じる)

慣れることもかなり重要になってきますが、マレットでボールを触ったときや打ったときの感じは、どんなマレットが好みなのか、心地いいのかを吟味する必要があります。


この吟味は、ずっと続くでしょうなぁ。。。

2012/03/01

気づいた事アレコレ。

今回の遠征では、試合よりもピックアップゲームで気づいた事が多々ありました。


① 自分の癖は人から言われないとホント気づかない。

② シュートのバリエーション。

③ 大阪と東京の練習場所の違いによるプレイの上達度合い。



まず、①に関しては、本人の事もありますので名前は伏せておきます。
彼と対戦した時に発見した、彼の癖についてであります。


ボールをキープした彼を僕が追いかけている時、彼が進路方向を変える時があります。
その一瞬、直前のボールタッチの後、一瞬隙ができるのです。
タッチをして気が緩んでいるのか僕の間合いに気づいていないのかはわかりませんが、他のボールタッチに比べ、明らかに隙ができています。

次に同じ状況が来たら、奪ってやろうと思っていたら、その機会はすぐにやってきました。
チャンス!と思い、ボールを奪いました。

その後もその隙は無くならず、同じ状況で発生していました。

おそらく、それは彼の癖なのかもしれません。

そんな彼を見て、自分の中の癖を探そうと思いました。



教科書のない競技には常に真摯に向かい合わねばなりません。
それは、自分に対してもそうですし、相手や仲間に対してもそうです。
常にニュートラルでいる事こそが大事だと考えます。


ちなみに、その彼にはこの事を言っていません。
なぜなら、それを伝えてしまうと一時的に彼がうまくなってしまうからです。
なんでボールを取られるのか、から始まる自分のプレイの見直しはその人を成長させます。
その直接的なことを本人に告げたとして、その場は隙が無くなり、その状況でのボールのスティールはできなくなるかもしれません。
しかし、プレイの見直すチカラみたいなものは成長しない気がします。


彼にはその隙を自分でなくすチカラがあると思って言いませんでした。




つづいて、②のシュートのバリエーションについてですが、やはりシュートはバリエーションに限ります。
これは、もっぱら僕の考えなのですが、いろんな込み入った状況の中で、シュートのレギュラーポジションまでボールを運ぶ時間が惜しい。
腕や手首の稼働域、はたまた自転車の向きを考えて放つ、せっかちさん向きの考えです。


これはパスにも応用できますが、国内であまり目にする事はないかもしれません。


その自転車の向きで、そんなパスが。。。。


クリエイティブなパサーがボールを出してくれた時には、とってもしびれます。

とっても難しいように思えますが、レギュラーのパスを出すためのボールポジションに運ぶ時間を短縮するために、あり得ないところで打つ。



全てはその一瞬を無駄にしないために。



ボールを打ちやすいところに運んでいるうちにそのチャンスが消えてしまい、ボールをキープしつつ次の手を考えねばなりません。

僕的にはとってもシンプルな考えだと思いますが、見ようによっちゃあトリッキーなプレイに見えてしまうかもしれません。

さて、話を戻します。

シュートです。


ここで言うバリエーションとは、おそらく自転車の向きと関係なく、シュートの発射角度がいくつもあるということです。
肩、肘、手首をそれぞれ支点にすれば、いろんなシュートが打てます。
バイクポロのシュートと言えば、レギュラーポジションのシュートが80%以上をしめていると言っても過言ではない、と思います。
そこに先入観が発生しています。

あの自転車の向きならシュートはない、と。

しかし、是非想像してみてください。
ボールと自転車とゴールの位置を線で結び、あとは、その線をボールがまっすぐ進むように打つ。
どのように打てばまっすぐ打てるのか、体の使い方次第です。

今回大阪で、いつもシュートを打たない自転車の向きでのシュートが一発ありました。
運良くそのシュートは、威力も充分でゴールに突き刺さりました。


この時、きっと、もっと忘れている角度がある、探そう!と思いました。


タイミング、スピード、ゴールまでの距離、それも含めると、もっと多彩なシュートが思いつきそうです。


やっぱり、常にニュートラルでいることがネックになると思います。



最後に③ですが、①と②が長くなってしまったので、次回に持ち越します。

2012/02/29

二月のみなポロカップ。

金曜日の夜行バスで東京を出て、三ノ宮を日曜日の夜に出て、新宿に着くという弾丸強行遠征に行って参りました。

私、過去名古屋にこのプランで行き、その数日後、風邪をひいております。

今回は、あまり夜更かしをせず、自分の体を癒しながら大人の弾丸強硬遠征にしようと決意しておりました。


今回の目的は、大阪メンツ相手に自分を高めようというプランで望みました。
だから、いつものレイアップシュート的なシュートαは極力使いません。


ロングやミドルレンジからのシュートを磨き、尚かつ成長しているであろう彼らをよく観察し隙を見つけ、そこを突くようなプレイを心がけました。
やはり、いつもやっているメンバーとポロをすると癖やタイミングが予測しやすく、わかってしまいます。


自分の洞察力をつけるためにも定期的に新鮮なメンバーでポロをするのが、自分の想像力を高める一歩だとも思い、今回、土壇場でしたが、遠征に踏み切りました。


今回は、大阪では敵無し?マンボと、ゴリでチームを組む事となりました。

僕的には先のプランもあり、彼らと戦いたかったのですが、そこはポジティブに考え、彼の攻撃的なパスを生かすようにするというプランに変え、ラウンドロビンに挑みます。


結果は優勝。


しかし、二位のチーム(とみー、トミー、田谷)と初戦であたり、結果はDraw。
その後の、得失点の成績次第で結果が出るという、なんとも恐ろしい、優勝争いになりました。

両チームとも5−1のゲームもあれば、5−0のゲームもあり、成績は拮抗しています。
5点獲得しても、1点でも対戦チームに決められれば、それだけで自分のチームの不利になります。


5点決めることと、失点を0に抑えることの重みは一緒で、ともにプレッシャーとして自分達のマレットに重くのしかかります。


状況が大きく動いたのは、T3(とみー、トミー、田谷)のチームがラストゲームの時。
いじられboys(もっちゃん、エンゾー、イチロー)と戦った時でした。
初めて、彼らは5点獲得できない試合になったのです。

実は、マンボが試合前にエンゾーに作戦を与えていました。
T3はいじられboysに5−0で勝たないと、僕らと同率で優勝できない状況で、1点でも取られた時点で僕らの優勝が決まります。

試合でのプレッシャーはハンパないものだったんじゃないでしょうか。。。

もちろん、いじられboysには、点を取れ!という指示が飛びます。
それと同時に、相手をスクリーンしてイラつかせるという指示も出ます。




「とみーをイラつかせたらお前の仕事は終了や!」


「それが終わったら、トミーをスクーリーン行ったら?」
僕も指示を出してみます。


「そやそや、それええやん!」


「ほんでイチローにはロングを10本打たせぇ。10本打ったら1本くらい入るやろ。」




なんだか、マンボが『なにわ金融道』のように絵をかいて、骨の髄までしゃぶりとる借金取りに見えてきました。


結局、イチローのシュートは入りませんでしたが、3−0という結果になり、得失点差で僕らが優勝ということになりました。

おそらく、5点取られるな、という指示だったら、5点取られていたかもしれません。
しかし、攻めろという指示が功を奏し、3点にさせたのだと思いました。


いやはや、勝負は水物、何が起こるかわかりませんなぁ。。。

2012/02/28

お詫び。

長らくブログを更新していなかったのを、深くお詫び申し上げます。

2011年のバイクポロの世界戦で話が終わっており、その後のバンクーバーでのアフターイベントの事は頓挫したままになっておりました。
これから心機一転、徐々に時系列的に更新していく所存です。

皆様、今後とも宜しくお願いします。
ここから何かしらの上達へのヒントを掴んでくれれば幸いです。




しかしその前に、先週末行われたみなポロカップに行って参りましたのでそのご報告です。