2012/05/11

バーボン姉さん

今回の合宿では驚いたことがたくさんありました。

その1つにレキシントン帰りのアツコ選手の成長っぷりがあります。


やはり、海外でもまれて来たのでしょう。
すべての動きが早くなっています。


ボールコントロールにおけるスピードと精度の関係は夫婦の関係のそれに似ています。
どっちかが特化していてもバランスは崩れ、結局はレベルの低い方に合わせることになります。


というよりも、スピードを上げた時に精度が追っつかないっていう場合がほとんどだと思います。

僕が見た限り、アツコ選手はスピードと精度がいっしょに仲良くレベルアップしていくタイプなんだろうなと思っていました。
しかし、このときは何だかスピード優先でプレイをしていたように感じました。
こぎ出しや切り替えも、アメリカに行く前と行った後じゃ全然違いますし、プレイにリズム感も出てきました。


男子のプレイはまだテンポがある分、リズム感がなくてもまぁ見てられますが、テンポも悪けりゃリズムも悪い、となればちょっと見ることもしんどくなってきます。
まるでバイオリンを弾けない人が弾いているかのような、歯痒い感覚で見てしまいます。


プレイを見ていると、話を聞かずとも楽しんできたんだなってのが伝わってきました。
そして、いろんなものを背負ってたからこその成長。

上手くなるために真剣にポロに向き合った、その結果だと思いました。
ダテに酒飲んでめんどくさくなるだけじゃありません。


そういえば、同じチームメイトだったノナも上手くなっていました。
やはり、彼女も切り替えがとっても早くなっていました。
というより彼女の場合、すべての判断が早くなっています。


プレイ途中で状況が変わり、別の動作にシフトしないといけない時に直ぐさまその行動に移るそれが、今までの数倍に跳ね上がっていました。
そうすると、周りからは迷いのないプレイに見えます。


Ladies Armyに行くことが決まり、ノナが鵠沼に練習に来たとき、彼女は自分の全てのプレイに迷い、全ての悔しさに涙していました。

さすがにこの時はあまりにひど過ぎて、僕も『ポロで女の武器を使うとはけしからん!』とはなりませんでした。

そんなノナが長野ではカッコよく見えるときがしばしばありました。

以前、クロウのことでも書きましたが、人の成長を垣間見るととてもうれしい気持ちになります。


自分より上手い人がいるというのは、たぶんまだ自分が上手くなる余地がかなり残されているということなのかもしれないと彼女たちを見て思いました。

しかし上手さだけなら、国内の男子諸君の方が彼女たちより上手かったはずで、それなら行く前にももっと能力を引き出されていたはずです。

でも、彼女たちは海外で能力を引き出された。


なんだか、うれしいような悲しいような。。。そんな複雑な感覚です。


残念ながら、アツコ選手は合宿二日目、ぐだぐだでした。
それもそのはず、バーボンをかなり飲み、僕に明け方近くまでポロについて語ってくれていたからです。
記憶もなくなったらしく、話した内容の大半を夢の中に置いてきたみたいです。


豪快さも海外で引き出されてきたみたいです。

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