先日の20日、マンボが大阪からポロをしに鵠沼に来てくれました。
今年の8月にスイスのジュネーヴで開催されるバイクポロの世界選手権に向けて、チーム練習です。
まだ、確定ではありませんが、このチームの可能性もあるということで、とりあえず練習を一緒にするのが目的でした。
去年のシアトルでの世界選手権の翌週、アフターイベントがカナダのバンクーバーで開催されました。
その時に組んだチームが『ヤタガラス』というチームで、僕とトミーとマンボでした。
国内の大会では、一度も組んだことがなく、むしろみんな別々のチームだったので、逆にリラックスしてできたように思います。
昨日の敵は今日の友。
一致団結し、日本人としてアイデンティティを外国人にぶつけてやりました。
その時わかったのは外国人の「どこぞのアジアの国か知らんが、バイクポロ発展途上国だろ?」みたいな感じで、僕らをナメているということ。
僕らは世界戦も経験していましたし(マンボはバンクーバーから合流)、どんな相手だろうと気を引き締めていました。
そんな、極東の島国のポロチームに得点されたりすると、イライラは必至だったのでしょう。
メスマンはキレる、シェリーちゃんはレフェリーに抗議する、バタバタしながら勝ち進んでいきました。
驚いたのは、シアトルの連中が僕らを応援してくれていたということ。
メスマンもシェリーのチームもシアトルなのにです。
そして、デザインも彼らに響いたのか、チームTシャツの交換をみんな迫ってきます。
マンボが作ってくれたヤタガラスTシャツは3枚あったのですが、すべて交換とあいなりました。
そんな中で迎えたガーディアンズ戦。
彼らもまた僕らをナメ切っています。
それもそのはず、彼らは2011世界選手権3位になったチームです。
その時バンクーバーにいたほとんどのチームが彼らの下に位置するのです。
緊張とやってやるぞっていう気持ちが入り交じり、言葉で説明しがたい境地に入っていました。
案の定、攻められ続けました。
彼らは、プレスをかけているトミーやマンボの一瞬の隙をつき、シュートを打ってきます。
それがホントに一瞬なものですから、技術の高さにビビリまくっていました。
それでもチャンスはやってくるもので、ゴーリーをしていた僕に速攻のチャンスが舞い込みます。
数少ないチャンスをモノにできるかどうか自分との戦いでした。
「自分に勝たへんと点は取れへん。いつものシュートアルファやったらアカン。何かええもんはないんかオレ。。。」
一目散にゴールに向かう中で、自分の中の引き出しを探しましたが、いいのがありません。
目の前のゴールにセバスチャンが待ち構えています。
「ヤベぇ、もうゴールや。やっぱアルファか。。。」
そう思った直後、体が勝手に動いていました。
神懸かりな一瞬でした。
いつものアルファにひと手間加えて揺さぶりをかけていたんです。
2度目の速攻も同じような感じで決まりました。
しかし健闘むなしく、結果は3−2で負けました。
あと一歩でサドンデスに持ち込めたのに、なんとも悔しい一戦でした。
しかし、この一戦で得たものは計り知れません。
これがまた負けた試合なのにとても晴々していたんです。
こんな感覚初めてです。
それは、3人がもっとうまくなって、チームでも練習してあーだこーだ言って、やったら世界選手権でどうなるかわからないという希望がわいたからかもしれません。
もっと、上に行けるという感覚はなかなか得れるものではありませんが、なんだかこの時ばかりはそう思うのが必然であるかのごとく、それに酔いしれていました。
結局、マンボのことを書こうと思ったのに自分のことになってしまいました。
なので、次回はちゃんと彼のことを書こうと思います。
彼のパスについてです。
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