2012/03/20

めんどくさいランキング

めんどくさいランキングとは、お酒を飲むとめんどくさくなってしまう方のランキングです。

先日、谷内夫妻と夕食を御一緒させていただきました。
丁度、ポロの帰りということで、話題はもっぱらポロ。

近々、アメリカでLadies Armyという女性だけのポロの大会に無謀にも参加するアツコ選手。

どうやら、チームのまとめ役としてとても不安に駆られているご様子でした。


しかし、無謀なのは多いに結構なことだと思います。


僕も、単身ヨーロッパにポロをしに行っています。
旅行期間も3ヶ月だったため、不安の連続でした。
海外のポロプレイヤーなんて誰も知りません。
Facebookをたどったり、ローカルの大会で知り合った奴の街にポロしに行ったり、たまに観光したり。

しかし、僕の人生にとって、とっても濃い3ヶ月間でした。

ここでちょっと学んだことは、不安とのつき合い方です。
解消できるレベルの不安なら、ささっと解決してオサラバです。
しかし、難題な不安の場合、ほとんど考えても結果は変わらないことの方がほとんどです。
だったら、別のことにシフトするか、ドンと構えて覚悟を決めるしかありません。

別にポロの試合で勝とうが負けようが、死にはしないのです。


あと、できうる限りの方法で不安の要因を消しにかかります。


僕の場合、ヨーロッパから帰国してから世界戦までの間、不安でたまりませんでした。

行く前と、帰ってからでは、見えるものが変わっていたからです。

僕がヨーロッパに行っている間、東京のポロメンツもポロをやってたはずなのにこれは何だ!と思いました。
3ヶ月という期間が長いか短いかは個人の感じ方だと思いますが、少なからずヨーロッパの目に慣れていたんだと思います。
まるで子供達がポロをしているような、とても未熟なポロに感じました。

そのような事があったものですから、意気揚々と世界の舞台に乗り込んでも何もできずに終わると核心していました。
そして、あろうことかヨーロッパのうまいプレイヤーの話をしても、あまり危機感も伝わらず、挙げ句の果てにはヨーロッパかぶれのレッテルを貼られてしまいました。


しかし、チームメイトには、きっちり話しとかないと後で後悔すると思ったので、自分が得てきた感覚を交えながら、勝つために今何をするかと言うのを順を追って説明をしました。
それが、去年のちょうど今くらいの時期だったと思います。

駒沢公園でのポロの帰りに、久保田という居酒屋で彼らにメモを取らせたのを今でも覚えています。
その時の内容は全て基礎的なことです。
別に特別なシュートを身につけろ、とかではなく、シャッフルだったりトラップだったり、弱点となりうるポイントと改善点を箇条書きにしました。

一年経った今、ようやくちょっと変わってきたかな、と思います。
未だに相変わらずのミスはよく見かけますが、それでも一年前に比べたら。。。
あの時、思い切って言って良かったと最近思います。


戦術ややりたいプレイがいくらあろうとも、基礎的な事ができなければ、それが実現しません。

問題はチームメイトがそれを知っているかどうかということ。

僕は、酒のチカラをかりてチームメイトに怒った事があります。


「君たちにパスを出しても敵に潰されて返ってこーへんし、シュート打ってもコースないのに打つし、もうパス出しません!」


この件により、僕のめんどくさいランキングは跳ね上がり、とうとう今では上位の方まできてしまっているのではないかと思います。


しかし、そのような状況の中でも勝たないといけないのは勝負事の定めです。
自分で点をもぎ取る方法も同時に練習しました。
ヨーロッパでのポロや陸上をしてたことでの一匹狼的な資質も影響したのでしょう、そんなに違和感なく練習できました。


成長への第一歩として、今自分に何ができて何ができないのかをはっきりしなければいけません。
これはどんな世界でも定石とされる方法でして、どれくらいできないかを自覚する必要があるのです。
それができれば、あとは昇るだけですので、それを克服するためにトレーニングや練習をどうしたらいいかという具合になります。



そして、日本の女子に欠けているものは各々違いますが、圧倒的に練習量だと思います。
肉体的や技術的に離れている男子諸君とポロをしていると、ゲーム中はどうしてもボールを触る時間が少なくなります。
それをどこかで補填しなければ、上達は望めません。

遺伝子や脳の構造上、男性優位や女性優位があるのは仕方ありません。
しかし、それでも他の競技みたいにハエヌキ的な存在のプレイヤーが出てくるはずなんです。
こうも出てこないってことは、思い込みや固定観念に捕われているってのが大きいと思います。

ヨーロッパで見た女性のポロプレイヤーは、妖艶さや可愛さを残しつつもやっているプレイは男顔負けの荒々しくパワフルなものでした。

コートの端で見ている者にもその気迫や集中力は伝わってきます。
ポロをしている最中は、男性とか女性とかそういったものは関係なく、人間としてポロをしている様がなんとも清々しく、とてもポロに対して真摯に向き合っていると思いました。


おそらく固定観念が植え付けられる前の子供たちも、性別関係なく物事に向き合います。
おそとで泥だらけになりながら遊ぶ様に同じものを見ることができるんじゃないでしょうか。
とても真剣に遊んでいます。


大人になるにつれて失ってしまった屈託のない向き合い方をどうか思い出してほしいです。
残念ながら、ポロで乙女を装ったところで誰も見向きもしません。
男性諸君が求めているものは、ポロのうまい女性なのですから。。。(一部男性を除く)

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