パリからパリへ

二ヶ月前にパリを出発し、ぐるっと回ってパリに戻ってきた。
やはり、僕が居た頃よりもめちゃくちゃ寒くなっていた。
寒くて、駅で買ったコーヒーもすぐ冷めてしまう。

バルセロナのあたたかさを強く恋しいと思うくらい、ここは寒い。

フランスでのSIMカードを使い、連絡はスムースにできた。
やはり、ケータイに慣れた世代のため公衆電話のめんどくささは耐えられない。
しかも、ようやく見つけた公衆電話が壊れてコインが入らないってのは普通で、最悪インターネットカフェを探すことになるのだ。

慣れた道を重いバックパックを背負いながらWaiさんちに向かう。

久々の再開。

パリがとても寒いということから始まり、この２ヶ月の間のことを話しながら、エスプレッソをいただいた。
パリでの二日間、ルーブル美術館に行くこととお土産探しがミッションになる。
おそらく、平日ということもありバイクポロはできないと踏んでいた。
パリで一緒にポロをした友達とも会いたかったが、パリには夜にポロができる場所がない。
以前まであったらしいのだが、ただ今探索中という。

残念だが、来年シアトルで会えたら会おうとゆるい約束をし、メールでの別れ。
でも、Facebookがあればすぐ連絡はつくし、会いたいと願えば会える、と思えるゆるさみたいな感覚もあり、いつものごとく別れは淡白。

この日は、初めてルーブル美術館に行きました。。。
一ヶ月くらいパリに住んでいたのに、ようやく行くことができました。
人多し！

一路パリへ。

ポロの大会が終わり、大急ぎでサグラダファミリアに向かう。

急がないと、バルセロナ発パリ行きの夜行列車は２１時に出発してしまう。

今の今までこれといったバルセロナ観光はしていない。
ところが、サグラダファミリアはツーリストでいっぱいだった。
正面には入場チケットブースがずらっと並ぶ。
美術館なみのシステムに今までの教会とのギャップを感じ、中に入らなくていいや、となってしまった。

外から眺めているだけでも、充分ガウディ様のすごさは実感できたし。

ということで、次はカンペールの靴。
どのカンペールのお店で、どれを買うかってのもあらかじめ目星はつけてある。
これから行くパリやコペンハーゲンでの寒さをしのぐためのブーツを買うことに決めていた。
確かに、日本で買うよりかなり安く、３足ほど購入して日本に持って帰りたかったが、いかんせん荷物が多すぎる。
空きスペースもなければ、重さもヤバそう。

狙っていたお店で、狙っていたブーツをサクサク試着をし、カードで購入。
残念ながら、made in China だった。。。
ヨーロッパで中国で作られた靴を買って、日本に履いて帰る。
とってもグローバルな時代だと実感した。

家に帰り、泊めさせてもらったパブロに感謝し、駅を目指す。
彼は、今日のBFFバイクポロコンペティションで優勝し、抜け殻のようになっていた。
しかし、その笑顔にはやりきった感と充実感が滲み出ていた。
うらやましいかぎりだ。
僕もいつかアウェイで優勝して、こんな抜け殻になってみたいと思った。

残念ながら、他のシェアメイトは外出中だったが、出発の時間が迫っていたため、パブロにみんなによろしくと言って先を急いだ。

案の定、駅に着き自転車の梱包が終わったのは、出発の５分前だった。
タバコを吸う暇もなく、指定の車両に急いで乗り込む。

来週には日本にいるはずなのだが、まだ旅が続く気がしてならない。

とりあえず、パリに着いたらWaiさんに連絡を入れよう。

バルセロナBFFポロ二日目。

どうやら、決勝リーグに駒を進めることができたようだ。
チームは二回目に組んだシスコくんとぺライヨくんとのテンポラリーチーム。

しかし、運良く進めた決勝リーグだが、一試合目は予選ブロックのときにあたったチームとの再戦。
チームとしての総合力は向こうに分があるように思う。
しかし、それを乗り越えてこその海外遠征。

だが、やはり同じような負け方をした。

自分で言うのもなんだが、チーム内では自分が一番ポロ経験は長く、シュートの成功率も高い。
ポロは３人でするもの。。。この簡単な言葉が頭に響く。

欧州ポロ遠征の終盤のバルセロナで、自分が本当にうまくなっているのか、ちゃんと成長しているのか疑問に思い始めた。
仲間の責任ではない、プレイがかみ合わなかったのは潤滑油になれなかったからだ、自分がもっといいプレイをしていれば。。。理由をつけて自分に責を嫁さなければ仲間を攻めてしまう弱い自分がいる。
かたくなに仲間の責任にしたくない自分と責任を転嫁できたらどんなに楽なのにな、と思う自分がいていつもワイワイ喧嘩している。


ひょっとしたら、ただ単に負けた原因に目をそむけて、楽をしているだけなのかもしれない。自分にしろ、チームメイトにしろ原因を追求するのはめんどくさく、解決に向かおうとするのはもっとめんどくさいからだ。

しかし、強くなるためにはめんどくさくともやらねばならない。
ビギナーに毛が生えただけの今のチームメイトにそれを嫁すのは酷だろう。
しかし、世界から見たら俺もビギナーにすぎず、もうちょっとしてようやく毛が生えるのだ。

ヒトの成長期には毛が生えるもんだ。
その変化に目をそむけ、自分を受け入れず毛を剃ったりしてると、そのうち生えてこなくなるかもしれない。

自分から逃げず、本質を見るようにしよう。
それが難しかったら、まず、落ち着いて考えてみよう。
本当は何が大事なのか、ってのを。



決勝戦：やはり、カミーロとルーカスのチームが対決。



おめでとう！優勝は、ルーカス、パブロ＆トムのチームミヤギが混戦の末優勝。
少し、泥試合的な部分もありましたが、強引に勝ち取った感じ。
まだまだ彼らはこれからだと思います。

そして、東京も。

バルセロナBFFポロ一日目。

やはり、大会当日、欠席者数名アリ。
期待して待っていると、カミーロくんからお呼びがかかる。
マットくんとポールくんのチームが空いているという。
ウエルカムでテンポラリーチームの結束を交わす。
しかし、このチームはプレイしてみてわかったが、とってもビギナーさんで今年始めたばかりだという。
日本でもこんな状況は珍しくないので、それでもがんばろうと意気込むが、結局ポロは一人でするもんじゃなくて３人でするもの。
やはり、ケチョンケチョンぎみで決勝リーグに進めず、予選敗退。

無念。

後は、写真でも撮りつつビールでも買いに行くか、と思っていると、またまたカミーロくんからお呼びがかかる。
カミーロくんとは、今回のBFFコンペティションをオーガナイズドしている好青年でポロもうまい。
Facebookの写真ではロン毛だったが、会ってみて坊主頭になっていたのでびっくりした。

どうやら、また１名足りない状況だという。
試合に出たいか？と言われたので、出たい！と答えた。
もちろん、次こそは。。。という思いがあった。
くじ引きのようなチーム選出にちょっとイライラしながら、シスコくんとぺライヨくんとテンポラリーチームの杯を交わす。
といっても、ウォーミングアップのパス回し。

どうやら、一回目のチームより、ポロの経験は経てるようだ。〔おそらく数ヶ月の違い〕


しかし、いざ試合となるとやはり皆変わるもの。
ポジショニング、パスのイメージと精度の誤差が激しい、ボールキープ、もろもろかみ合わず、予選の結果はあまりよくない。
かみ合ったところで勝てるかというとそういうもんでもない。
後は、他のチームの成績で、僕らが決勝リーグに進めるかどうかが決まる。

プレイから結果までとても他力本願なチームだが、みんなイイやつだった。

明日の発表を待とう。



カミーロ＆ルーカス
バルセロナに２強アリ。二人とも別のチームなのだが、核となるプレイヤーだ。
きっとこれからグイグイくる、バルセロナ。
彼らは技術的にとてもバランスがいい。
彼らが一緒のチームになったら、バルセロナはつまらなくなるだろう。



ヨガのインストラクターをしてるパブロ。
僕はパブロの家にずっとお世話になっていました。
ちょっと達観してるところがあって、とても魅力的な男でした。
彼のチームメイトのトムはいつも上から目線のパブロの言葉をうざがって、僕に愚痴を言います。