2011/09/27

WHBPC Swiss Rounds : Morning Bracket 9/9

本戦がついに始まりました。

雷神(Raizing)のゲームは午前中(10:00〜12:30)だったため、準備運動のこともあり9時にはコートに着きたいね、という話でまとまっていました。
自転車でコートまでだいたい1時間ちょい。
大体8時くらいには宿を出るざっくりとした計算です。
ということは、7時くらいに起きて、朝食と準備をしなければいけません。

ウォーミングアップ的には、会場に着いてからのストレッチと球打ちを考えていました。
しかし、目が覚めてから試合開始まで、3時間しかありません。


頭と体が起きるギリギリの時間です。
ニコチンとアルコールで冒された僕の脳はそれだときっと足りないと思ったので、シャワーを浴びて強制的にあるところまで覚醒させようと思いました。
そこから、1時間のアップをし、ストレッチをして柔軟性を出し、球打ちでその日のチカラのかけ具合を調整しようと考えました。


そして、現にその方法でウォーミングアップをしたのですが、すこぶる体がほかほかしていて、臨戦態勢が整いました。
やはり、ネックになったのはシャワーです。
もし、シャワーを浴びていなければ、会場についても少しまどろんでいて上手く集中できなかったと思います。



今思うと、もっとチームで一緒にウォーミングアップをした方がよかったのかなと思います。



僕は中学高校と陸上をやっていました。
大会の時は、ひとりで体の声を聞きながらウォーミングアップをします。
そうして集中力を上げていくのですが、バイクポロはチームスポーツです。
その日のチームメイトのコンディションをお互い把握しなければいけません。
ゲームが始まってからでは遅いのです。

今思うとこれから起こる全ての元凶はそこにあったのかもしれません。。。



<1試合目>
『Machine Politics』 ラウンドロビン13位/トーナメント13位
スコア:●1−5


シカゴの狂犬レフティー・ジョー率いる強豪との対決です。
やはり、ピックアップの時とは、ひと味もふた味も切れ味が違います。
東京でCMWC(Cycle Messenger World Championships)があった年、東京のバイクポロシーンは始まりました。
その時、CMWCに便乗して『東京クラシック』というバイクポロの大会に出ました。
ポロを始めて数ヶ月の日本人チームと海外のチームの差は歴然で、全てのプレイに驚いていました。


それがまさにこの時フィードバックしました。
無駄を削ぎおとした、必然的なプレイをしてきます。
彼らと自分たちの差がどれくらい離れているかもわからないくらい、全ての動きにレベルの差を感じました。


僕がルーズボールを追ってると狂犬が後ろから追いかけてきます。
僕がボールをキープできた頃にちょうど追いつき、僕のマレットを下からタップし、その瞬間にボールを奪っていきました。
恐るべき早業で軽快に奪う様には美しささえ感じます。

相手のマレットをチカラでタップする輩もいますが、それだと次の自分の動きに制限がかかります。
チカラを入れているため、次の動作までの時間がかかるのです。
彼の緊張と弛緩の神経回路は驚くほど早く、まるで機械のようです。


クロウくんが窮鼠猫を噛む的に1点を決めると、少し流れが変わろうとしました。
しかし、それは彼らが隙を作らないように手堅くプレイする前触れだったのです。
そして、スピードをどんどん加速していきます。
そうなると、あれよあれよという間に点が決められていきます。



残念ながら、瞬殺コースで負けました。



<2試合目>
『Mallets in Babylon』 ラウンドロビン38位
スコア:●4−5


勝てそうなゲームでした。
しかし、負けました。

4−4になった時、もう1点早くとっていれば。。。言葉もありません。

Machine Politics よりスピードも上手さもおちますが、チャンスをものにするという面では、きっちり仕事をしてきます。
また、相手のミスからのチャンスが何度か生まれますが、その反対にこちらのミスで相手にチャンスを与えてしまうという場面も何度もありました。
ミスからのチャンス合戦になってたように思います。
こういうチームに勝つためには元凶のミスを減らさないことには勝つことが難しいと思いました。

もちろん、強いチームもミスをします。
しかし、ドリブルの中での1タッチで思っていたところにいかず、ボール1個分ずれた、などの質の高いミス。
それにより、その後のプレイに影響し思い描いていたプランが変更になる。。。

イージーなミスを減らすことが上達の一歩なのだと思う一戦でした。

ミスとは一生付合っていかないといけない仲ですが、どこかで袂を分かつことができればと思っております。
くやしーー!!



<3試合目>
『Wizard Tactix』 ラウンドロビン32位/トーナメント17位
スコア:●1−5


チーム名を見る限り、ゲーム好きのオタクだろうとたかをくくっていたら、きっちりとしたポロをしてきました。
スクリーンアウト、パス、ドリブル。。。
スピードもそんなにあるわけではありませんし、華があるわけでもありません。

もしかしたら、彼らはスピードをもっと出せるかもしれない、ただ今はミスをせず、周りをちゃんと見て確実に得点をとりに来ているのでは?と、思ったとき彼らのチームがとても分厚く感じました。
きっちりしたプレイができてから、徐々にスピードを上げていくレベルアップの仕方なのか彼らは。。。


今回の大会に『Monkey Punch』というドイツのチームがいます。
その中にアダムという大柄の若造がいるのですが、彼には去年、ユトレヒトのポロモーションで会っています。
その時彼は、大味なプレイが多くそれほど警戒はしていませんでした。
「Bambule」のダニーとニコがいたからです。
大柄で上手く、きっちりとしたところも兼ね備えているヤツらでした。
しかし、今大会でみせるアダムのきっちりしたプレイは、彼の豪快さをより際立たせます。
大きい体をちぢこませ、意識的にきっちりしたプレイを心がけた時期があったのでは、と勝手に想像してしまうくらいです。
たまに雑なところも垣間見えますが、以前より断然減っています。



自分より強敵を倒すためには、それを超えるスーパープレイが必要なのでは、と思ってしまうのは仕方がないと思います。
派手なプレイの方が華がありますし、自分の想像を超えてくるプレイを見ると、憧れさえ出てきます。
しかし、ちゃんとトラップができて、思うようにボールをキープし、虎視眈々とゴールを狙う、そんなプレイがまず重要なのではないかと思わされるゲームでした。
2試合目のミスをしないということと言い方は違いますが、似ています。
それとボールの支配率を上げるってのも重要です。
その話はおいおい。。

くやしいです。。

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