2010/12/04

Hostel Pensione Mancini / ホステル・ペンシオーネ・マンチーニ

ホステル名に親近感がわいたので来てみました。

ついにナポリです。
電車を降りるとき、あっ一枚脱がなきゃ暑い、と思えたことがこれほどすばらしいことだとは、思いにもよりませんでした。

しかし、かなり殺伐としてます。
露店商がひしめき合っていて、うさん臭さムンムンです。

宿で教えてもらったピザ屋に行くと、マルゲリータとマリナーラしかない定食屋のようなところでした。
僕はマルゲリータを食べたのですが、とても感動しました。

全てにおいて群を抜いているピザでした。

まず、トマトソース。
これがヤバイ。
なんとも言えないフルーツのような甘酸っぱいソースで、旨味も申し分なく、トマトのアミノ酸を十分生かしています。

次に、フレッシュモッツァレラチーズ。
とても柔らかく、冷えてもカチカチになりません。そして、なぜかトマトソースと混ざり合おうとするのです。
トマトの酸味がチーズの脂肪分を分解しようとしているからなのか、混ざり合ってピンク色になろうとしています。
そうすると、トマトソースもよりまろやかになり、チーズのコクも合わさって、なんとも言えない味になるのです。
表現するのは難しいですが、フレッシュいちごミルクのような感覚でしょうか。

そして、生地。
生地の旨味を感じるほどよい塩加減。
薄いところがモチモチであついところはフワフワ。生焼けのグルテンモチモチとは違います。
また、ほど良く焦げていて、それが何とも香ばしく良いアクセントになっています。

そして最後にそれを取りまとめているのが、火加減。
これが一番重要なのかもしれません。
トマトソースとモッツァレラの合体を促し、生地の焼け具合と焦げ目の形成。
まさに絶妙。
これこそ絶妙。


周りを見渡すと、ジュリア・ロバーツがピザを食べているポスターが貼ってあります。

ん!?

よく見ると、背景の壁はこの店と同じ白と緑のタイル。

もしや。。?

良く良く見ると映画のポスターでした。僕がヨーロッパに来る前に公開されてた映画、『食べて祈って恋をして』です。
俺もイタリアに行くし、自分を見つめ直すことでも共通しています。
いっちょ観て情報を集めよう、と思っていたのでこの映画の存在は知っていました。
結局時間もなく、観れませんでしたが。

もうちょっと、見渡すとジュリア・ロバーツのサインが写真とともに飾ってあるではありませんか。

もう確定です。

ちゃっかりしとんなー、と思いつつ、4.5ユーロで心もお腹もお財布も満足して、店を出ました。

ポロクルーおらへんけど、ナポリ来て良かったー!

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